害虫

2015年02月22日 08:19

ハダニ類

被害と特徴
 はじめは小さな白点がカスリ状に現れ、しだいに拡大して葉全体に及ぶと葉色は衰え、株全体が萎縮したように小さくなってしまう。葉上はクモの糸を張ったようになり、小さなダニが盛んに活動しているのがわかる。

防除法
 苗による持ち込みが大部分で、主に下葉に寄生しているので、定植後の下葉除去が重要となる。多発してからでは防除が困難なため、早期発見、早期防除に努める。

アブラムシ類

被害と特徴
 葉の裏側に寄生するため、葉の生育は衰え、ランナーの伸長は停止する。

防除法
 収穫中に発生すると薬剤散布ができないので、収穫前までに徹底的に防除する。

ハスモンヨトウ

被害と特徴
 苗床で8月下旬頃から葉が食害され、ひどくなると葉柄のみを残すようになる。

防除法
 幼虫が大きくなってからでは薬剤が効きにくくなるので、早期発見、早期防除を第一とする。

コガネムシ類

被害と特徴
 地上部の生育が著しく悪化し、葉は黄~赤変して枯れるものが多い。各所に欠株を生じ、壊滅的な被害を見ることも少なくない。被害株の根を見てみると、ほとんどなくなっており、付近の土中には幼虫が見つかる。

防除法
 作付前に薬剤を土壌混和しておくとよい。また、成虫の飛来と産卵を防止するため、寒冷紗などで被覆するのもよい。

イチゴハムシ

被害と特徴
 春~初夏と秋に、不規則な穴を開けて食害し、ひどいときには芯葉まで食い尽くし、生育に悪影響を与える。成虫はイチゴの枯葉や敷きワラの下などで越冬し、気温7~8℃で活動を始め、食害と同時に葉裏に卵を生みつける。

防除法
 食害を認めたら直ちに防除する。適用薬剤はないので、アブラムシ防除を兼ねて薬剤を散布する。

ナメクジ、ウスカワマイマイ

被害と特徴
 収穫直前の果実がかじられる。このほかにもハサミムシ、ゴミムシ類も同様に加害する。

防除法
 適用農薬は全くない。

ネグサレセンチュウ

被害と特徴
 生育が非常に悪くなり、葉の枯れ上がりや根が腐敗する。被害株から出たランナーにも寄生する。

防除法
 定植前に薬剤を土壌混和する。